重症者、死者に着目して、より効果的な諸対策を
今回、新規感染者はリスクの少ない60歳以下がほとんどである。ちなみに、緊急事態宣言という報道がなされた7月7日、東京の新規感染者数は920人で、900人超は5月13日以来と報道された。しかし、920人の内訳は60歳未満863人、60歳以上57人。ほとんど死亡リスクのなく、交通事故よりリスクのない世代で新規感染者が占められているので、これで過度に反応することはない。
これで、緊急事態宣言を発令するのは、60歳未満では交通事故のリスクが少ないにもかかわらず、そのリスクを心配して、東京で車の運転を全面的にストップするようなものだ。
今回、若い人の新規感染者が増えていても、その人達のリスクは低いので、医療逼迫や医療崩壊の可能性は低い。若い人にとっては、新型コロナはそれほど危ないものではなく、やや強力なインフルエンザ程度のものだ。少なくとも、交通事故よりおそれるものではない。
若い人を含めて新規感染者が増加しているからというのは、あまり意味がない。重症者、死者に着目して、より効果的な諸対策を考える段階になっている。