支援物資いりません...熱海市が「苦渋の決断」 背景には何が?市が明かす被災地の現状

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「そのとき、そのときに必要なものが出てくる」

   ただ、届けられたすべての物資が不必要だったわけではない。今は充足していて、新たな支援の必要はないが、水やお茶、機能性飲料など「飲み物」は助かったという。

「自衛隊や消防、警察など総勢1000人以上の方々が、行方不明者の捜索活動をしていただいている。非常に暑く、湿度が高い状況ですので、そういう方々ののどを潤すために、飲料は非常に重宝しております」

   今後は、避難者の生活再建も待っている。「家に戻ったとしても、(今度は)生活必需品の不足が想定されます。(今は必要がない)トイレットペーパーも必要になるかもしれませんし、家の周りを片付けるのに、スコップであったり、汚れたものを整理する雑巾、軍手など...もしかしたらそういうものが必要になってくるのかな、とは思います」(市の担当者)。市は今後の復旧・復興状況に応じ、新たな物資支援の呼びかけを検討しているという。

   取材の最後、担当者はこんな思いを口にした。

「全国から、温かい励ましの言葉とともに、ご支援をしたいという声をいただいております。現状では(物資が)充足しているということもあって、お気持ちだけはありがたくいただきたいなと思います。熱海の街は観光地です。多くの方々を迎え入れる、賑わいのある街であることが、一番いいことであります。そのとき、そのときに必要なものが出てくると思っております。我々のほうも、『今、何が足りないのか』を(随時)発信させていただきたいと思います。その際はご協力いただき、熱海の復興に力をお貸し願えればと思います」

(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)

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