記者逮捕の調査報告「会員限定」に 北海道新聞の対応に疑問相次ぐも...同紙は反論「指摘は当たらない」

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   旭川医科大の校舎に北海道新聞の記者が無断侵入し、建造物侵入容疑で逮捕された事件で、北海道新聞社は2021年7月7日、社内調査報告書を紙面で公表した。

   ウェブサイトでも公表されたが、会員以外は読めない仕様となっている。読者からは対応をめぐって批判も出ている。

  • 当該記事(北海道新聞ウェブサイトより)
    当該記事(北海道新聞ウェブサイトより)
  • 当該記事(北海道新聞ウェブサイトより)

「ログインしないと読めないのは...」

   北海道新聞社は7日、「旭医大取材の本紙記者逮捕 社内調査報告」と題した約2000字の記事を掲載した。

   逮捕された記者が校舎に無断侵入した経緯を説明し、取材手法や記者教育などに問題があったと認め、「反省すべき点もあり、取材部門を統括する責任者としてこの事態を招いたことを重く受け止めています。記者教育や組織運営のあり方などを早急に見直し、再発防止に努めます」と誓った。

   一方で、「全国的にも関心の高いテーマにもかかわらず、メディアの側からすれば旭医大の取材対応は十分とは言い難いものがありました」と大学側の問題点も指摘し、「北海道新聞社は、一線の記者たちが安心して取材できる環境をあらためてつくるとともに、今回の事件にひるむことなく、国民の『知る権利』のために尽くしてまいります」と締めている。

   読者からは報告内容の是非とともに、情報公開のあり方にも議論が及んでいる。ウェブ版の記事は見出しのみ表示され、有料または無料会員でないと本文は一切読めない仕様となっていた。

   無料会員になるためには、メールアドレス、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、職業といった個人情報を提供する必要がある。

   SNSでは「ログインしないと読めないのは酷すぎないか...」「本件を会員増に結びつけようとする腹積もりなのか?」と対応を疑問視する声が少なくない。メディア関係者からも同調する意見が複数出ている。

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