プロ野球・西武は2021年7月7日、松坂大輔投手(40)の今季限りでの引退を発表した。
発表を受け、ネット上では「松坂選手引退か 平成が終わった感じする」といった「平成の怪物」の引退を惜しむ声が続々と上がっているが、そんな中、「コレも文春砲になるんか?」と、「週刊文春」のスクープの異名である「文春砲」という単語を用いたツイートも発生している。
「文春砲が決断させたのかな」
これらの声が指し示しているもの。それは、引退発表の6日前、7月1日に発売された「週刊文春」(7月8日号)の「40歳、年俸2000万円 西武・松坂が"行方不明"」という記事だ。文春オンラインでも同じ記事が5日に公開されている。
内容は、松坂投手が21年になって、いまだ1軍および2軍で登板していないという事実を挙げつつ、「今は一軍首脳陣も、松坂がどこでどんなトレーニングをしているのか知らないそうです」との関係者の話を紹介し、松坂投手が「行方不明」であると揶揄するものだ。
記事では併せて、「このままならクビが基本線。よくて育成契約に切り替え、来年中に引退試合の興行を打つというシナリオもあり得ます」と、やはり関係者の話を引きつつ、松坂投手が「崖っぷち」にいるとの見方を示していた。
これらの内容に対し、ネット上では松坂投手の現状を揶揄した文春記事と、今回の引退発表との関係を勘繰る声も。「ついにこの日が来たか。文春砲が決断させたのかな」「松坂さんの引退発表は、文春の記事の影響で早めに出さざるを得なくなったのかな」といった具合だ。
となると、仮にこうした勘繰りが事実だった場合、「報道が事実の成立を後押しした」という、「結果的文春砲」とでも言うことも出来るかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)