「玉木君も真剣に考えざるを得ないでしょう、これで」
こういった経緯を念頭に、
「総選挙に向けて、連合東京や連合との関係は、どうしていくべきか」
と問われた安住氏は次のように話し、連合の中でも連合東京は異質だとして、不快感を隠さなかった。
「まぁ、あの(連合東京は)一地方なんですよ、それは申し訳ないけど。(安住氏の選挙区がある)宮城県なんかじゃ全くそんな問題ないんだから。連合東京って特殊だからね?うちの党の候補者はかなり推薦されてないんじゃないの?でもこういう結果が出てんだから...。国民民主党何議席取ったの?」
28人いた立憲の公認候補者のうち、19人が連合東京から推薦や支持、支援を受けていた。そのうち12人が当選した。国民は公認候補者4人全員が連合東京からの推薦などを受けていたが、誰も当選できなかった。
記者が安住氏からの質問に答える形で、国民の当選者数について「ゼロです」と口にすると、安住氏は「リアルパワー」は連合東京ではなく共産党だとの見方を示しながら、国民の惨敗ぶりを皮肉った。
「まるっきり(連合東京が国民を)担いだんじゃないの?冷静にこういう結果を見ながら、リアルパワーは何なのかを見ないと...。大事なことですよ、そこが。来月、再来月選挙なんだから。大事なのは、そういう組織も大事だけど、有権者の皆さんに支持をされるにはどういうことが大事かってことですよ。玉木君(玉木雄一郎代表)も真剣に考えざるを得ないでしょう、これで。自分たちが与党なのか野党なのか曖昧なところは必ず埋没するんだから。政権交代選挙だから。そんな組織の建前の話になかなか付き合ってられる状況じゃないんですよ、こっちは。国民目線でやってるんだから...そういうこと」
一方、福山哲郎幹事長は7月4日夜の記者会見で、共産党との関係について問われ、共産党よりも国民との選挙協力の方が優先順位が高いとの見方を示している。特段の連合批判も口にしなかった。
「国民(民主党)さん、社民さんとまずは選挙区調整をして、ぶつからないようにしていきたいと考えているし、その後に、共産党さんと、今ぶつかっている60前後のところも、全部を調整はおそらく無理だろうが、いくつかのことを調整することによって、一本化された野党の候補者と今の自民党、という形での構図を作っていくことは非常に重要だと思う」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)