「まずは無視されないためにどうするか」
当該ページは、インターネット黎明期を思わせるレトロなデザインになっている。
「デジタル時代のプレミアムキャンペーン」としてKINCHO商品が並ぶ壁紙(デスクトップなどの背景)の配布をしており、ページ最下部には「お客もゴキブリも狙い撃ち!ターゲティングカンパニーKINCHO」と自社の姿勢を打ち出している。
一連の広告展開はSNSで注目を集め、「そうきたか」「最後のオチにやられました」「ホームページ面白すぎる(笑)」と好意的な反応が続出した。
大日本除虫菊宣伝部の担当者は6日、J-CASTニュースの取材に「デジタル広告全盛の昨今、そのちょっと面倒臭いと多くの方が思っているであろう部分を逆手にとり、あえて新聞紙上で遠慮なく新聞広告を褒めちぎりました。ただ、紙面を最後まで見ると、実は躍起になってホームページに誘導してるという、自己矛盾をユーモアとして捉えて頂けるような内容にしています」と意図を説明した。
ウェブページは"オチ"として用意し、「せっかく来て頂いた人に楽しんでもらえるようにと思っての内容です。まるでホームページ黎明期、インターネット1.0、懐かしきガラケー時代のような仕様にこだわり、細部まで遊んでます」とこだわりを明かした。広告効果を測る指標(KPI)は特に設けていないという。
同社はユニークな広告をたびたび制作している。昨年5月の新聞広告「もう どう広告したらいいのかわからない」は、その投げやりぶりにSNSで多くの注目が向けられた。
「広告の目的はいつも同じで、『商品の告知』をしながら『話題にしてもらって』『キンチョウブランドを好きになって欲しい』ということです。もちろん買って頂く事が一番の願いではありますが。そしていつも大切にしているのは『広告なんて誰も積極的に見ようとしていない』ということです。まずは無視されないためにどうするかを考えています」(宣伝部)