「『店名』は我々の個性を表現する一番の手段」 異彩放つ「岸本系」食パン店、生みの親が語るこだわり

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「おい!なんだこれは!」「えっ!どうなってるの?」

   岸本氏プロデュースの食パン店は、国内だけでも約240店舗を数える。これらの店舗に共通するのは、店を訪れた際に受ける強烈なインパクトだ。

   店舗の外観には劇画タッチの人物画や、食パンをイメージしたキャラクターなどを描写。赤やピンク、黄色など鮮やかな原色系カラーを多用するのも定番で、街並みの中で異彩を放っている。

岸本氏プロデュース店「うん間違いないっ!」(東京都中野区)。カラフルなイラストが印象に残る
岸本氏プロデュース店「うん間違いないっ!」(東京都中野区)。カラフルなイラストが印象に残る
岸本氏プロデュース店「ふくよか本舗」(東京都江東区)。食パンのキャラクターが描かれている
岸本氏プロデュース店「ふくよか本舗」(東京都江東区)。食パンのキャラクターが描かれている

   何より独特なのは、その店名。デザインの世界ではあまり使われない明朝体で描かれているのも相まって、「普通ではない」感じを存分に漂わせている。以下はその一例だ。

「おい!なんだこれは!」(新潟県上越市)
「えっ!どうなってるの?」(京都府京都市)

   まるで問い詰められているようだ。

「キスの約束しませんか」(大阪府東大阪市)
「これは秘密にしませんか」(兵庫県尼崎市)
「大人はズルいと思いませんか?」(京都府宇治市)

   どこかで聞いた歌のようでもある。

   「愛」や「恋」をテーマにした店名も多い。

「君に惚れた」(神奈川県伊勢原市)
「まさかナンパ」(神奈川県横浜市)
「愛してる人きみだけ」(埼玉県所沢市)

   ずいぶんとアグレッシブだ。

「暮らせばわかるさ」(北海道札幌市)
「君とならいつまでも」(埼玉県さいたま市)
「わたし入籍します」(大阪府枚方市)

   お幸せに。

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