「実際に数百万円の買取価格になることは極めて稀」
またポケモンカード界隈では「旧裏」という用語もある。2001年にカード裏面のデザインがリニューアルされたが、古いデザインのカードが「旧裏」として珍重されているのだという。
もちろん買取価格にはカードの状態が大きく影響するので、「200万円」という買取価格はあくまで「超美品」の場合。その点はまんだらけも含めて買取業者の間ではシビアに査定される。「初版のリザードンでしたら、当社でも買取例があるのは1年に数枚程度です。その時点で貴重ですが、コレクターの方々は本当に微細な傷跡にもこだわります。一般の方がこれ美品でしょ?と思うものでも、なかなか査定で美品扱いになることは少ないです。10段階の査定基準で、かなり状態がよい8や9の基準で買取可能なケースは稀ですね」(田嶋さん)という。
そしてカードはゲームで使い続ければ当然摩耗するため、はじめからコレクション目的で収集していないと状態を保つことは難しい。初期はプレイ目的のユーザーが多く、コレクターが少なかったために美品そのものが少ないことも美品カードの価値を高めている。
田嶋さんは「実際に数百万円の買取価格になることは極めて稀です」とも話す。