2021年6月27日に放送が終了したドラマ「ドラゴン桜」で注目を集めた出演者の1人が、俳優の南沙良さん(19)だ。
作中で南さんは東大専科の生徒・早瀬菜緒役で出演。最終回で早瀬は青山学院大学に合格していたが、そんな南さんについて、実は、今年に入ってから、とある呼び声が上がっているのだ。それはズバリ、「ポストガッキー」である。
相次ぐ「ポストガッキー」記事
「ドラゴン桜」の放送が始まる約3か月前となる1月7日、ネットメディア「女子SPA」が配信したのは「"ポスト新垣結衣"も。2021年のブレイク女優5人を予想!」という特集。この中では複数の女性芸能人が「ポストガッキー」として名前を挙げられていたが、その筆頭に掲載されていたのが南さん。
記事では、「2021年も多くの出演作が準備・待機中です」「2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演が決まっています」と指摘していたのだ。
また、「ドラゴン桜」の放送中となる5月26日には「フライデーデジタル」が「『ドラゴン桜』で最注目の南沙良が「ポストガッキー」となり得る訳」とのタイトルで、やはり、南さんが新垣さんの後継者であるといった記事を配信した。
「南沙良と新垣結衣の共通点がズラリ」との小見出しを使いつつ、2人がファッション誌「ニコラ」の専属モデルを務めていたことや、共に「ポッキー」のCMへの出演経験があること、そして、共に「ドラゴン桜」に出演したことを挙げつつ、「南沙良は新垣結衣と同じ道をたどっているのだ」と指摘していたのだ。
その翌日、産経デジタルが運営するネットメディア「iza(イザ!)」が、「"ポスト新垣結衣"「ドラゴン桜」で好演、高まる南沙良への期待『第2のガッキー』『ガッキー越えちゃうでしょ』」とのタイトルで、やはり、南さんが「ポストガッキー」であるとする記事を配信していた。
そして、とどめは7月1日、日刊ゲンダイが「南沙良は『令和のガッキー』になる!誕生日も一緒、その"素顔"は...」という記事を配信......というわけで、「ドラゴン桜」の放送中はもちろん、それ以前から南が「ポストガッキー」として祭り上げられてきたことが分かる。
「なんでもポスト~とか言う表現はナンセンス」
ただ、これらの記事に対し、世論は実に冷静だ。試しに、上記の日刊ゲンダイの記事についたネット上のコメントを見ると、
「新垣結衣は新垣結衣、南沙良は南沙良です。それぞれ違う人間なんですし、なんでもポスト~とか言う表現はナンセンス」
「令和のガッキーというタイトルは要らないかな」
といった、南さんと新垣さんを同一視すべきではないとするコメントが次々と寄せられたのだ。
さらには、日刊ゲンダイ以外の記事に対する意見も同様で、前述の「フライデーデジタル」記事には、「新垣さんの魅力は新垣さんだけ、南さんは南さんだけの魅力でしょう」といった反応も出ている。
どうやら、ネット上の声を見る限り、2人を比較すべきではないとの声が優勢のようだ。
なお、南さんが所属する芸能事務所は「レプロエンタテインメント」だが、同事務所には新垣さんも所属している。
新垣さんは、俳優の星野源さんとの結婚発表で、同事務所を離れることを明かしているだけに、事務所サイドとしては「戦力ダウン」が懸念される、それこそ、「ポストガッキー」に南さんがなってくれるというのであれば、事務所としては当然それはうれしいことだろう。世間の声とは相反するようだが――。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)