由来は「なおマ」
この「なおエ」、ルーツとなっているのは、かつてシアトル・マリナーズで活躍したイチローさんをめぐる書き込みだ。01年にマリナーズへ入団したイチローさんは、MLBシーズン史上最多の262安打(04年)、10年連続シーズン200安打を記録するなど、チームの顔として歴史的な活躍を続けた。
しかしマリナーズは地区優勝した01年以降、長い低迷期に突入。イチローさんが活躍していた当時のスポーツニュースでは、イチローさんの安打量産を大きく報じた後、チームの敗戦をさりげなく伝える、という構図が定番化していた。これが「なお、マリナーズは敗れた」(なおマ)というネットミームを生み出したのだ。
日本人スターの活躍と、所属チームの低迷――。「なおエ」を使うネット上の野球ファンには、今の大谷選手とかつてのイチローさんの姿がダブって見えるのかもしれない。
J-CASTニュースの調べによると、今シーズンここまで大谷選手がホームランを打った25試合(6/30まで)のエンゼルスの勝率は4割8分(12勝13敗)。イチローさんがシーズン最多安打を記録した04年に、ヒットを打った試合のマリナーズの勝率は4割3分2厘(58勝76敗)だった。