元東京都知事の舛添要一氏(72)が、過労で静養している小池百合子都知事を猛批判している。
舛添氏は「過労くらいで1週間も戦のときに休むのは政治家失格」と持論を展開し、「私ならもう戦線復帰している」と主張している。
「過労は病気ではない」
小池氏は2021年6月22日から、過度の疲労を理由に入院している。当初は27日まで静養とされていたが、各メディアによれば、疲労が取れていないため医師の判断で入院延長が決まった。復帰時期は未定。
舛添氏は28日、ツイッターで「政治家は病気になると、政治生命に関わるので秘密にする。過労は病気ではない。与党が都議選で敗北すれば、不可抗力の入院での知事不在と弁解できるし、勝てば、不在で攻撃の標的になるのを避けた効果だと強弁できる」と都議選最中の小池氏を念頭に言及し、「公務の大半は病室からパソコンで可能である。股関節手術の翌日から私はそうした」と自身の都知事時代を振り返った。
「全国の選挙に駆り出され、体力の限界で倒れ緊急搬送された経験のある政治家として言うと、過労くらいで1週間も戦のときに休むのは政治家失格であり、私ならもう戦線復帰している。政治家にとっては選挙が一番大事だからだ」と持論を述べ、「リモートでも大半の公務はできる。小池都知事の動きは、私には理解不能である」と批判した。
「大臣や知事などが病気で入院したときには、毎日、病状について医者の診断を公表すべきである。それがトップの公人というものだ。医者がもう少し静養をと言ったので入院を延期するというだけでは、情報公開ではない」と要望している。