SIMロック解除ページに「検索避け」? KDDIに指摘...広報「意図的でない」

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   自社の回線でしか携帯電話を使えなくする「SIMロック」の解除方法を案内したKDDIのウェブページが、検索に表示されない状態となっている。

   利用者らからは、同ページにグーグルなどの検索で表示されないようにする「noindex」というタグが埋め込まれているとして、KDDI側に説明を求める声が相次いでいる。同社は検索に表示されない状況は事実としつつも、「意図的に見えなくしたわけではない」と釈明した。

  • 写真:西村尚己/アフロ
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  • SIMロック解除ページ
    SIMロック解除ページ
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  • SIMロック解除ページ

2月に総務省から指摘

   KDDIは、auの利用者向けに「SIMロック解除のお手続き」と題したページを公開している。

   J-CASTニュースが2021年6月28日夕に、ウェブブラウザ「グーグル・クローム」のシークレットモードで「au simロック解除」と検索すると、最上位は「au携帯端末は『SIMロック解除』ができますか?」と書かれたau公式サイトのQ&Aページだった。当該の解除手続きの案内ページは見つからなかった。

   KDDIとNTTドコモは今年2月、携帯電話の解約手続きページに同タグが埋め込まれていたとして、総務省から指摘を受けていた。現在は両社とも削除している。

   KDDI広報部は6月28日、J-CASTニュースの取材に、「noindex」を埋め込んだのは一時的に公開したページだと説明した。

「是正措置として『noindex』を入れました」

   同社によれば、本来のSIMロック解除の手続きページのほかに、同一の内容が記載された「暫定ページ」を用意していた。公開理由は「当社の3ブランド(au、UQ mobile、povo)の紹介を暫定ページに一度掲載して、お客様の反応を見てみようとなりました」。

   しかし、「検索では、本来のページを検索に表示させるようにしていましたが、実際に検索したところ、暫定のページが表示されていたことが5月中旬に社内で発覚しました」と予期せぬトラブルが起きたという。

   そのため、「本来のページが検索に表示されるよう、6月9日に是正措置として暫定のページに『noindex』を入れました。加えて、本来のページを優先させて表示させるようにする『canonical』タグも併せて掲載しました」

「ですが、グーグルの検索エンジンで、本来のページと暫定ページが両方とも該当しなくなり、FAQ(よくある質問)ページが先頭に表示される事象を6月25日に把握しました」

   原因は調査中で、本来のページが表示されるよう対応を進めている。同社は「意図的に手続きページを見えなくしたわけでなく、本来、我々が出したいページを出すためにタグを入れました」と強調した。

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