Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>
ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで話題になった話題を厳選し、考察するコラムの第8回をお届けします。
今回は特別編として、2021年の上半期にバズったTogetterのまとめをチェックしながら、どういった話題がTwitterで盛り上がりやすいのかを検証していきます。
意外性を持つ技術やサイエンス系の話が人気
1月にスタートした「遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作る」というプロジェクトは、その高度な手法と目指す方向のギャップの大きさから(?)開始直後に大きな反響を呼び、まとめも大ヒット。画像が変化していくたびに注目が集まりました。
<みんなでエッチに見える方の画像を選ぶ『遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう!』→3500世代目にしておっぱいとお腹誕生へ - Togetter>
<遺伝的アルゴリズムでエッチな絵を作る試み、ついにどこからどう見てもセクシーなお姉さんが出現 - Togetter>
また、6月には「人工心臓ガチ勢」の小学生が工場を見学するエピソードのまとめにアクセスが集中。興味の芽を全力で伸ばそうとする町工場の姿勢を評価する声も見受けられました。
このように「遺伝的アルゴリズム」「人工心臓」といった技術系やサイエンス系の話に「エッチな画像」「小学生」などの意外な要素が組み合わさると、たくさんの人を惹き付けるようです。
<【追記あり】「小学校の息子が御社を見学したいと...」人工心臓を作る町工場に電話が→ちびっこ工場見学かと思いきや、プロが慌てるほどガチ勢の11歳だった! - Togetter>
「インターネット老人会」「オタク」...属性の話にも注目が
20年12月に日本へ上陸し、翌21年前半にブームとなった音声SNS「Clubhouse」。それに対し、テキストやリンクだけのシンプルなインターネットが好きだからやらない、との声も話題に。「インターネット老人会」という表現もすっかり定着しましたね。
<『なんでclubhouseやらないんですか?』に対する答えの一例にインターネット老人たちが共感「これが一番みやすいから」 - Togetter>
最近の若者が「何かにとても詳しいオタクに憧れている」という言説にも注目が集まりました。
前述した「インターネット老人会」もそうですが「オタク」「Twitter民」など、自称や他称を問わずその人の「属性」についての話は言及が多くなりがちです。
<今の大学生は物事に詳しい「オタク」に憧れているが回り道を嫌うので「最短距離でオタクになれる方法」を探しているらしい - Togetter>
バズりの鍵は意外性?
さらに、英国のヘンリー王子の新たな役職名についてのまとめや、予想外の展開が起こった中国のアイドルオーディション番組のまとめ、薬局で配られていたフリーペーパーで「食中毒」が擬人化されていた件のまとめなども大きくヒットしました。
<【マジ】英国・ヘンリー王子の新しい役職名は「chimpo」に決定しました「いや笑うやろ」「誰か教えてあげて」 - Togetter>
<通訳に来たはずが顔が良すぎて急遽アイドルオーディション番組に参加させられることになり、帰国したいのに100万人のファンを獲得してしまい帰れない男 - Togetter>
<薬局でもらった冊子にイケメン化された食中毒が登場で爆笑「どれと付き合ってももれなく下痢」 - Togetter>
これらも「イギリス王家なのにシモネタっぽい役職名」「食中毒なのにイケメン」といった、思いもよらない要素の組み合わせが多くのユーザーを惹き付ける要因になったようです。
バズる話題には高い確率で「意外な」「まさかの」が含まれている、と言えるのでないでしょうか。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。下半期はどのような話題がバズるのか、みなさんも予想してみてくださいね!