京阪「プレミアムカー」も購入しやすく
同様の取り組みは他社でも見られる。京阪電気鉄道は座席指定特別車両「プレミアムカー」、全車両座席指定「ライナー」列車に必要なプレミアムカー券、ライナー券が購入できる「プレミアムカー券・ライナー券キャッシュレス券売機」を特急停車駅に設置し、21年1月31日から運用を開始した。
「プレミアムカー券・ライナー券キャッシュレス券売機」は駅コンコースやホーム上に設置されたため、より気軽に購入できるようになった。以前は専用ウェブサイトや駅窓口でしか購入できなかった。
私鉄各社はラッシュ時間帯の目玉として「3密回避」ができる有料特急や特別車両に力を入れている。感染リスクを減らし乗客の不安を少しでも取り除くと同時に、特別料金を通じてコロナ禍で被った減収分を取り返すという狙いもあるのだろう。
一方、JR西日本は一部の新快速に連結している有料座席サービス「Aシート」の指定席の座席数を7月1日から増やす。しかし、「Aシート」の連結列車は1日上下各2本しかない。また指定席券は専用ウェブサイトや「みどりの券売機」で購入できるが、定員制座席の乗車整理券は車内以外では購入できない。今後、連結列車の本数増加や購入方法の統一などのてこ入れが行われるのか注目したい。
(フリーライター 新田浩之)