「道中こそが目的地」 2日がかりの「シェアサイクル旅」にネット騒然...その魅力は?投稿者に聞く

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四国経由、2つのフェリー乗り継ぎ関西へ

   今回、ばか者さんが西宮市を目指すきっかけになったのは、ハローサイクリングの公式ツイッターが昨年12月2日に投稿したツイートだった。内容は、人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズとコラボしたデザインの自転車が、埼玉県所沢市のポートに設置されている、というもの。同ツイッターは、涼宮ハルヒシリーズのモデル地が西宮にあることを踏まえ、西宮のポートへ向けて「この自転車で聖地巡礼したいですね」と伝えた。

   これを見たばか者さんは「ハルヒ自転車を聖地・西宮に持っていったら何が起こるのか」「面白そう」と好奇心を抱く。そして、自転車の電動アシストのバッテリーや身体への負担を考慮し、2つのフェリーを乗り継ぐルートで西宮を目指すことになった。

   ばか者さんは18日に千葉のポートでハルヒ自転車を借り、旅をスタートさせた。千葉からは30kmほど西へ走行。その夜、東京港(東京都江東区)で「オーシャン東九フェリー」へ乗船し、翌19日昼には徳島港(徳島市)へ着いた。

   旅の醍醐味はここから。徳島港を出て北上し、険しい讃岐山脈を超え、香川県高松市に至る80kmのルートを自転車で走行する。徳島市郊外では、地元で評判のラーメン屋「やまきょう」に入店。甘辛い味付けが特徴の「徳島ラーメン」に舌鼓を打った。しっかり腹ごしらえをしたあと、深緑の讃岐山脈に突入。自転車の電動アシストが力を発揮し、峠道をグングン登った。徳島と香川の県境に位置する「大坂峠」の展望台からは、眼下に広がる瀬戸内海と、弓なりの海岸部に連なる引田(東かがわ市)の町を望んだ。

大坂峠から望んだ瀬戸内海と海岸沿いの街並み(@aul_52Iさん提供)
大坂峠から望んだ瀬戸内海と海岸沿いの街並み(@aul_52Iさん提供)

   この先、こんなところを走っていくのか――。そう思った矢先、ばか者さんをアクシデントが襲う。峠を下る途中、カーブでスリップして転倒。幸い身体は無事だったものの、左腕と左膝に傷を負った。「血だらけのまま走るはめになりました」

   なんとか峠を下り、讃岐平野を西に進むと、夜には「はなまるうどん」で讃岐うどんにありついた。本来ならここで一泊してもいいところだが、ばか者さんは先を急ぐ。高松東港から深夜1時発の「ジャンボフェリー」に乗り、翌20日5時15分に神戸・三宮へ。下船後、東へ自転車を進め、8時44分に目的地である西宮にたどり着いた。

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