何度も怪我に泣いた傷だらけのパーマー
メジロパーマーは父・メジロイーグルも逃げ馬で、パーマーはライアン、マックイーンとも同世代。3頭が生まれた1987年はメジロの当たり年だったといえよう。
だが、パーマーは3歳時に3戦目で初勝利からOPのコスモス賞まで連勝したのだが、京都3歳Sを走ったのち骨折が判明。4歳クラシックとは無縁だった。さらに復帰後、函館記念を走ったのち再び骨折。なかなかうまくいかず、5歳の十勝岳特別を勝つまで12連敗を喫してしまっていた。その後札幌記念で重賞初制覇を成し遂げるが、5歳秋緒戦の京都大賞典を7着に敗れたところで障害馬に転向することになった。
メジロは障害でもメジロアンタレス、メジロマスキットといった中山大障害馬を出している。札幌記念を勝った平地重賞馬の障害転向とくれば障害の大一番へ夢も膨らむところだ。そして障害デビュー戦は1着。2戦目も2着。成績だけ見れば割と順調そうに見えるのだが、現実は違った。障害の飛越があまりうまくなく、傷を負ってしまうのである。