公開当時は「対岸の火事」のようにブームを見つめていた
竹安さんは公開当時をこう振り返っている。
「2010年に散々勝手に(動画や画像を)使われて、二次創作という大量爆撃の波に『これが新しい時代の波か......』とチャンスと思って色々とどうすれば乗っていけるか考えました。
しかし当時は関係者が多く、みんな新しい潮流を怖がり何をするにも反対され、結果として、物凄い数の女性ファンに囲まれながら、対岸の火事を見るように茫然と見つめるしかありませんでした」
インターネット上には、世界観やキャラクターはもちろん、キャラクター同士の関係性に興味を持ったファンも少なくなく、女性からも絶大な人気を誇っていた。
そして2018年4月1日、ようやくブームが落ち着いたところで竹安さんは一石を投じた。話題となったプロモーションビデオの動画や画像素材を無料で配布したのだ。
「すべてが落ち着いて、逆にオワコンと言われる中で無料公開した時、どういう反応が出るか?実験的な事がしたくて公開しました」
しかし公開したのはエイプリルフール。その後も公開が続けられていたことについては、意外と知られていなかったのかもしれない。
竹安さんは2021年6月17日、ツイッター上で改めて告知を行った。
「あまり告知していませんがエルシャダイの"あの動画"は無料素材として公開しています。わりと認知が低く今はブルーオーシャンなのでオススメ」
当該ツイートは22日19時までに約1万5000リツイートという大きな反響が寄せられている。