コーチの人材不足が浮き彫りに?
球界関係者は低迷の要因を「選手だけの問題ではない」と分析する。
「野球が雑になったように感じます。凡ミスが多いし、勝負所で簡単に失点する。コーチ陣を見ても生え抜きばかりで雰囲気が緩く感じてしまう。選手に嫌われてもいいからガツンと言ったり、職人気質の指導に長けた人材が不足している。
広島は昔から球団OBをコーチにする体質ですが、今求められるのは外部の血だと思います。元中日の落合博満さんのような名監督にチームを託したらガラッと変わるし、優勝争いもできると思う。それだけの戦力を擁していますから」
佐々岡真司監督は就任1年目の昨季52勝56敗12分けと5年ぶりの負け越しで、5位に終わった。今年も苦しい戦いが続いている。広島ファンの風当たりも強くなる中で、意地を見せられるだろうか。