「フェンスで囲うのは難しく、職員らのパトロールで対応」
「昔は、路上生活の方が昼間でも、20~30人ぐらい集まってお酒を飲んでいました。コロナの感染が広まってから、食べ物を差し入れする支援者らが少なくなって、若者たちが加わるようになった形ですね。歌舞伎町では、あちこちで路上飲みが見られ、ここだけが特に目立つわけではありませんが、座り込んだりしているのを注意しても、しばらくして戻ってきたりして、イタチごっこが続いています」
今後の対策などについては、こう指摘した。
「高田馬場駅前のようにフェンスで囲ってもいいかもしれませんが、広場の西側で東急が高層ビルを建設しています。2022年末にオープンするときは、広場はビルのエントランスのように、出店が並んだり、イベントが毎日行われたりして、かなり変わるのではないかと思っています」
新宿区の危機管理課では6月24日、広場での路上飲みについて、取材にこう述べた。
「広場に限らず、職員らが巡回して注意していますが、なかなか大変だと聞いています。その場ではいと返事しても飲むのを止めなかったり、いなくなってもまた誰かが来ていたりします」
広場をフェンスで囲うことについては、同課は、否定的な見方を示した。
「高田馬場駅前は、道路上に飛び出た形の狭いエリアだけなので、囲いやすいですが、シネシティ広場のように、面的に広いところを囲うのは、物理的に厳しいものがあります。フェンスは考えておらず、職員らのパトロールで対応しています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)