シンシン出産に中国報道官が祝福 「親日アピール」も過去のツイートは...

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   上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ「シンシン」が2頭を出産したことは、パンダを貸与する側の中国にとっても朗報だ。シンシンの出産は2017年の「シャンシャン」以来4年ぶりで、同園で双子が誕生するのは初めて。

   中国外務省の華春瑩報道局長は「シャンシャン、お姉さんになったね。おめでとう!」と日本語でツイートし、双子の誕生を祝った。華氏はしばしば日本についてツイートするが、言語は英語で、歴史認識や原発事故対応などで日本を批判するものが大半だ。英語では国際社会に向けて対日批判を展開する一方で、日本語ではフランクな言葉を選びながら、日本世論に対してパンダを通じた日中友好を呼びかける、「パンダ外交」が展開されている。

  • 中国外務省の華春瑩報道局長による3か月ぶりの日本語ツイート。パンダの双子の誕生を「シャンシャン、お姉さんになったね。おめでとう!妹かな、弟かな、みんな楽しみにしているよ」などと祝った
    中国外務省の華春瑩報道局長による3か月ぶりの日本語ツイート。パンダの双子の誕生を「シャンシャン、お姉さんになったね。おめでとう!妹かな、弟かな、みんな楽しみにしているよ」などと祝った
  • 中国外務省の華春瑩報道局長による3か月ぶりの日本語ツイート。パンダの双子の誕生を「シャンシャン、お姉さんになったね。おめでとう!妹かな、弟かな、みんな楽しみにしているよ」などと祝った

日本語ツイートの過半数がパンダ関連

   パンダの双子は6月23日に誕生。いずれも性別は現時点では不明だ。中国外務省の趙立堅副報道局長がこの日の定例会見で、

「この朗報に接して非常にうれしい。ジャイアントパンダは中国の国宝で、名刺だ。中国と世界の友好と交流を促進する使者でもある」
「この2頭のパンダが、姉のシャンシャンのように、日中友好の大使として育ってくれることを願っている」

などと歓迎した。華氏は6月24日未明、中国国内で放送されたニュース画面とともに、日本語で

「シャンシャン、お姉さんになったね。おめでとう!妹かな、弟かな、みんな楽しみにしているよ。双子のきょうだいが日本の皆さんにたくさんの楽しみを届けてくれると嬉しいですね」

とツイートし、双子の誕生を祝った。華氏氏による日本語ツイートは3月29日以来、約3か月ぶり。前回は、シャンシャンの中国への返還期限が2回にわたって延期されたことに触れて 「まだ上野で会える時間がありますよ!シャンシャン、日本の皆さんに仲良く遊んでもらって、たくさんの思い出を作ってきてね」

と呼びかける内容だった。

   華氏がこの1年間に発信した日本語ツイートは、今回のものを含めて10件。内訳は、コロナ関連が2件、東日本大震災へのお見舞いが1件、安倍首相前首相の辞任に関するものが1件で、残りの6件、つまり過半数がパンダ関連。4件が上野公園、2件がアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)のパンダに関するものだ。特にパンダに関するツイートには、フレンドリーな口調を意識していることがうかがえる。

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