温浴施設の「東京お台場 大江戸温泉物語」(東京都江東区)が、2021年9月5日で閉館する。運営会社が6月23日、公式サイトで発表した。都との定期借地契約が12月で期限を迎えるためだという。
アニメコラボなどイベントも数多く催されてきた同施設。閉館を受けてネット上では「思い出の場所が...」「ショックが大きい」と惜しむ声が相次いでいる。
「コラボでない時もお祭り気分が味わえて大好きだった」
「東京お台場 大江戸温泉物語」は2003年3月開業。およそ18年にわたって「江戸情緒の中でゆったりと温泉を楽しんでいただけるテーマパーク」として国内外の人に親しまれてきた。運営会社によれば、年間約100万人が来場していたという。
大規模同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)の会場となる東京ビックサイトの近くに位置することから、コミケ帰りに利用する人も少なくなかったようだ。そうした立地もあってか、アニメとのコラボイベントもたびたび行われていた。
同施設を運営する大江戸温泉物語グループの閉店発表では、「創業の地である『東京お台場 大江戸温泉物語』の営業を継続するための様々な方策を検討し、また模索してまいりました」としながら、
「契約締結当時の借地借家法では、契約の最長期間は20年で延長が認められておらず、誠に残念ながら再契約も叶わなかったため、建物を解体撤去し更地にしたうえで土地を返還する必要がある」
と理由を説明。都との借地契約が期限を迎え、再契約が叶わなかったことから建物を撤去して土地を返還せねばならず、やむなく閉業に至ったという。
ツイッターでは、閉館を惜しむ声が相次いでいるほか、
「よくOFF会がてら行ってたなー懐かしい」
「コミケ期間中にヲタクとリア充によってカオス空間になるの好きだったんだけどなー」
「オタクならコラボでお世話になったに違いない大江戸温泉...みんなの心を走馬灯のように駆け巡るコラボの思い出...」
「コラボでない時もお祭り気分が味わえて大好きだった...さびしいな!」
などと、施設の思い出を懐かしむようなツイートが数多く見受けられる。