「山口がごまなの謎すぎない?」
例えばゴマを使用した山口県の「かさねちょるごまっちゃクリームフラペチーノ」。ゴマといえば、国内で流通する99%を海外からの輸入に頼っていることで知られる。農水省生産局の調査によると、山口県でのゴマ収穫量は年間1トン程度(2007年)だ。決してゴマが特産とはいえないことから、「山口がごまなの謎すぎない?」「因果関係が分からない...」「脈絡がなさすぎて逆に文句も言えない」などの声が聞かれた。
また、栃木(らいさまパチパチチョコレートフラペチーノ)、佐賀(ちかっとカリカリシュガー&チョコレートフラペチーノ)はいずれも「チョコ推し」だ。これに対しては「栃木はとちおとめあるしイチゴ系かと思った」「佐賀は何故チョコ?有名なもの無かったの?」といった声が出ている。
各都道府県のフレーバーについて、ニュースリリースには「地域を象徴する山や川などの雄大な自然に見立てたものや、地域ならではの食文化にインスピレーションを受けたもの、また、地域の特産品に着目したものなど...」とある。名物グルメの使用は、あくまで各都道府県のイメージを表現するための手段の一つのようだ。
スターバックス公式サイトのページでは、都道府県ごとにそのフレーバーが選ばれた理由が説明されている。例えば山口の「かさねちょるごまっちゃクリームフラペチーノ」は、同県に歴史に名を残した人物が多数存在したことと、紀元前3000年頃から食べられていたとされるゴマを結び付け、「歴史と自然が融合した山口県を表現しました」としている。
また、栃木の「らいさまパチパチチョコレートフラペチーノ」は、同県が日本でも有数の雷の多い県であることを受け、マンゴーパッションソースを使い「真っ暗な空に光る雷様を表現」。佐賀の「ちかっとカリカリシュガー&チョコレートフラペチーノ」は、かつて佐賀を経由し日本に砂糖文化を広めた「長崎街道シュガーロード」をイメージし、チョコレート風味の茶色のベースに白いラインを描いたという。