開会式入場者数は2万人より「明らかに少ない数字」
一方、国立競技場で行われる五輪開会式の入場者数に関しても調整が進んでいるようだ。
開会式にはスポンサー招待客らを合わせた2万人ほどの入場者が予測されていたが、組織委員会の武藤敏郎事務総長は5者協議後に行われた会見で明言を避けながら「2万人」をやんわり否定し、2万人よりも「明らかに少ない数字」と説明した。
五輪有観客における具体的な数字が決定し、開催に向けて着々と準備が進められている。
大会の準備状況を監督する立場にあるIOC調整委員長のジョン・コーツ氏は、粛々と大会の準備がなされている現状に満足しているのか、5者協議の冒頭の歓談で軽口をたたくほどの余裕を見せた。
コーツ氏は15日にオーストラリアから来日し、3日間の隔離期間を経て現在、行動制限期間に入っている。スポーツ紙の報道によると、コーツ氏は来日して以来、行動制限を遵守していることから「たぶん私は小池知事から特別表彰状をもらえると思う」と語ったという。
観客の上限数が決まり、開会式の入場者数や選手村におけるルールについても調整が進んでいる。今後、感染状況が悪化し、緊急事態宣言が再発令された場合は無観客が検討される見通しだが、あくまでも開催を前提としたものとなる。東京五輪・パラリンピックは7月23日に開幕する。