「はらぺこあおむし」風刺画騒動、毎日新聞社が見解 版元の抗議に「おとしめる意図はなかった」

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「皆さんを不快にさせたとすれば本意ではありません」

   こうした動きを受けて、毎日新聞は19日付朝刊に、「前回(5日付)の当欄『経世済民術』に掲載した作品について」と題して見解を示した。

   文書では、一連の経緯を説明したうえで、問題となっている風刺画について今村氏の声明文より抜粋して、

「(はらぺこあおむしは)金銭的な利権への欲望を風刺するにはまったく不適当と言わざるを得ません」
「風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつ」

などの指摘を受けたと説明。その一方で、読者からは、

「今後も質の高い風刺画を掲載してほしい」

などの意見が寄せられたとした。続けて、

「今回の作品は肥大化するIOCを皮肉る風刺画で、絵本や作者をおとしめる意図はありませんでしたが、絵本作りに携わった方々や絵本の読者の皆さんを不快にさせたとすれば本意ではありません」

と釈明し、

「皆さんからいただいたさまざまなご意見を真摯に受け止め、今後も洗練された風刺画をお届けできるよう紙面づくりに努めてまいります」

とした。

   こうした見解文の掲載を受けて、偕成社は21日、

「今回掲載した意見についてのご回答をいただきました。紙面にて誠実にご対応いただいたことを、お伝え申し上げます」

と報告する文書を公式サイトに掲載した。

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