俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」の第19話が、2021年6月20日に放送され、俳優のディーン・フジオカさん演じる薩摩藩士の五代才助(友厚)が再登場し、大きな反響があがっている。
勘定役として頭角を現す栄一
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
五代才助といえば、2015年度後期の朝ドラ「あさが来た」で主人公・あさ(波瑠さん)が「永遠に追い付かれない人」と尊敬している実業家。ビジネス面でもプライベート面でもあさを支える紳士な役ぶりに「五代様」という愛称で視聴者からの人気を集め、志半ばで逝去した際には「五代ロス」に陥る人が続出した。
「青天を衝け」第19話「勘定組頭 渋沢篤太夫」では、一橋家の勘定役として、財政の管理を任された栄一。同じクオリティーの木綿でも、売る場所や売り方などで売価を上乗せできると気が付き、幼いころから家業で鍛えた商才を発揮する。見事、一橋家の財布を豊かにし、徳川慶喜(草彅剛さん)からも絶大な信頼を得る。
大人気キャラ「あさが来た」の五代様が再び!
一方、薩摩では、朝敵である長州と手を組み、「薩長同盟」を締結。欧州から帰国した五代は、薩摩藩士の大久保(利通)(石丸幹二さん)に対し、「いよいよ、わが薩摩も富ませねばないもはん。まずは富国強兵、金銀の山を開いて...」とし、来る戦に向けてイギリスの銃を購入したいという長州に協力するべく、「こん先は、おいに任せっくいやんせ」と、イギリス責任者と親しい関係である五代が早々に銃の手配は済ませたことを報告していた。
五代は第13回「栄一、京の都へ」でも登場したが、特にセリフはなく、1シーンほど姿を見せたのみ。栄一にとって今は敵対関係であろうとも、今話から本格的に登場し、次回からも活躍が期待される五代に対し、視聴者からは「五代ディーン友厚!! 久しぶり!会いたかったぞ!!!」「五代さんが昔やってた朝ドラと同じキャスト! 粋な事をしてくれる」「こりゃおディーン様役者冥利につきるねぇ」などと再登場に歓喜の声があがった。
一方で、「朝ドラは青臭い感じが良かったけど 大河は男っぷりが上がった 同じ五代様だけど違う五代様 ディーン凄いよ!」「『青天』の五代友厚、『あさが来た』の五代よりも強くて腹黒くて、でも見た目には一切出さなくて、あくまでも見目麗しく涼やかだけど、しっかり『死の商人』でヤバい」などと、朝ドラとはまた異なる雰囲気のディーンさんに期待を寄せる声があがっている。