夏に向けて気温が上がるにつれ、冷たい蕎麦やうどんを食べたくなる人は少なくないだろう。その薬味として、白ネギのみじん切りは相性抜群だ。しかし作るのには意外と手間がかかる。
ネギに対して縦に包丁を入れてから刻むとネギがほうき状に広がってしまうし、輪切りにしてから細かくすると刻んだネギが飛び散りやすくなってしまう。では、どうすればいいのか...。
そんな疑問に応えるライフハックを、製麺事業などを営む柄木田(からきだ)製粉が2021年6月中旬にツイッターで紹介。5万件を超える「いいね」が寄せられるなど、大きな注目が集まっている。
J-CASTニュースは、柄木田製粉の担当者に詳しい話を聞いた。
「全然飛び散らないしめっちゃ楽」
柄木田製粉は、小麦粉や信州そばなどを製造している長野県の会社だ。同社大阪支店のツイッターアカウントを運営する中の人「そば美」さんは、自他が認める「食いしん坊」。乾麺を使ったアレンジレシピをはじめとする料理系ライフハックをツイッターで発信している。
そんなアカウントが2021年6月17日に紹介した、白ネギのみじん切り方法が大きな注目を集めている。
「白ネギのみじん切りは斜めに切れ込みを入れて裏返して更に切れ込みを入れてジャバラっぽくなったのを端から切っていくと全然飛び散らないしめっちゃ楽。是非試してみて」
縦でも横でもなく、斜めに切り込みを入れるのがコツ。うっかり刻み切らないように注意して上面に斜めの切れ込みを入れた後、ひっくり返して裏面にも同じような切れ込みを入れる。こうしてジャバラのようになったネギを輪切りに刻むと、飛び散ったり水分が抜けたりせずに細かくすることができるのだそうだ。
ツイートにはきれいに細かく刻まれたネギの写真が添付されている。
中の人・そば美さんは、この方法を知るまで刻みネギを用いたレシピを敬遠していたのだという。
「どうしても従来の一端縦に切り込みを入れて向きを変えてカットする方法では、ネギが飛んだり縦に切ったことでタンポポのように開いて切りづらく、面倒くさがりな私はこれまで刻みネギを作る事を避けていました」
しかし調理系配信者が紹介していた方法を見て、衝撃を受けた。そこで「是非フォロワーの皆さんにも知っていただきたい」と思い、以前から不定期にこの方法を紹介しているそうだ。
そば美さんの「おすすめ調味料」は
ところで、ツイートするにあたって刻まれたネギはどのように活用されたのだろうか。やはり薬味にしたのかと尋ねると、そば美さんはこう述べる。
「実は薬味ではなくて...日々情報交換や切磋琢磨し合っている企業アカウント様の商品を使った調理レシピをツイートするために白ネギを切っていました」
石川県の鍋料理「とり野菜」の鍋スープを製造販売するまつや(石川県かほく市)とのコラボ調理だったそうだ。同社の「ピリ辛とり野菜みそ」を用いて作った麻婆茄子をアレンジして、「麻婆蕎麦」を作っていた。
それにしても麻婆豆腐と蕎麦――不思議な組み合わせのように思えるが、そば美さんには自信があるようだ。というのも、そば美さん一押しのそばの調味料は「ラー油」である。
「ネギ、ワサビと同じくらい蕎麦と相性が抜群なのはラー油!
中々お店などでは出会わない組み合わせだと思うのですが、これは騙されたと思って一度召し上がって頂きたい食べ方です。新しい扉が開くと思います」
麺つゆにラー油を入れるだけでも「激ウマ!」だそうで、そば美さんはラー油を用いた料理と蕎麦の組み合わせも「#柄木田の美味しいレシピ」というハッシュタグで多数紹介している。
「Twitterは『なんかおもろいな~』と思ってもらえるような小話を織り交ぜながら 日々楽しく美味しい発信をしておりますのでこれからもどうぞお付き合い頂けますと幸いです」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
これもっと広がってほしいライフハックなんですけど
— 柄木田製粉(株)大阪支店【公式】 (@karakida_kanmen) June 17, 2021
白ネギのみじん切りは
斜めに切れ込みを入れて
裏返して更に切れ込みを入れてジャバラっぽくなったのを端から切っていくと
全然飛び散らないしめっちゃ楽。
是非試してみて。 pic.twitter.com/VS1AjL5pAg