「達磨などの持ち主とZOZOのミスが二重に重なったと報告があった」
これは自分の私物ではないことが分かり、めでたい縁起物のようだったが、さすがに女性も戸惑った。
事情を知らない夫がリビングなどに飾ってしまったという。女性は、「ZOZOTOWNさん、笑いをありがとう」と伝えながらも、「一体どうやったらこんなことになるのか」と理解に苦しんだ。「ZOZOTOWNのありえないミス」だとして、「すみません、返品してもいいですか?」とフォロワーに呼びかけた。
この投稿は、その変わったエピソードに関心が集まり、2万5000件以上もの「いいね!」が寄せられている。コメント欄などでは、女性に返送されたものに対し、「わらしべ長者みたい」「『任天堂の粋な話』的な物かと思った」「つっこみどころありすぎ」といった反応が出ていた。
この達磨や招き猫は、ベアブリックというフィギュアをヒットさせた玩具メーカー「メディコム・トイ」(東京都渋谷区)の製品ではないかと指摘が寄せられている。達磨がラブリック、招き猫がニャーブリックという同社製品になる。達磨は、金メッキ加工され、オークションサイトではプレミア価格で売られていた。
これらについては、フィギュア好きの女性の夫も、ベアブリックの関連製品ではないかと気づいたそうだ。
女性は6月18日、J-CASTニュースの取材に、ZOZOから経緯報告とお詫びのメールが届いたと明らかにした。
それによると、達磨などについて、その持ち主がZOZOの返品担当部門に誤って送付した。そして、この部門の担当者は、女性の返送品と誤って認識したうえで、カスタマーサポート部門に客の確認依頼をした際に、誤ったまま連絡してしまったそうだ。同社による達磨などの回収は、19日になる予定も伝えられたという。女性は、「元の持ち主のミスとZOZOのミスが本当に奇跡的に重なったようですね」と感想を漏らしていた。
ZOZOTOWN を運営するZOZOの広報は21日、取材に対し、次のようにコメントした。
「お客様と個別でやりとりした内容につきましては、回答を控えさせていただきますが、弊社からの確認が不十分だったことにより、確実にお客様ご自身の持ち物であると確認が取れていないままお品物をお送りし、ご迷惑をおかけしてしまった事例があったことは事実でございます。お客様には弊社から経緯をご説明し、事情をご理解いただきました」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
(6月21日21時)記事の一部を修正しました。