金平氏「待たれてカウンターを打たれるのは嫌なはず」
現在のバンタム級を見回して、金平会長は唯一、リゴンドーが井上の「対抗馬」となりうると指摘した。
リゴンドーはスーパー王者である井上の「格下」に当たるレギュラー王座を保持するも、井上の狙いはあくまでもWBC、WBOのベルトであり、リゴンドーがWBC、WBOいずれかの王座を獲得しない限り、対戦の可能性は低いとみられる。このような状況を踏まえた上で、金平会長は次のように言及した。
「井上選手にとってリゴンドーはやりづらい相手だと思います。『剛』で攻めても井上選手は対応出来る。リゴンドーのようなどこからどのようにして攻めてくる分からない選手、スピードがあって経験もある選手。そういう選手は嫌だと思う。『剛』ではなく『柔』の選手。井上選手は待たれてカウンターを打たれるのは嫌なはず。そうなると自分の引き出しを次々に見せなくてはならない展開になりますし、かなりやりづらさを感じると思います」
4団体統一へ大きな「障害」となっていたIBFの指名試合をクリアし、王座統一への道のりも見えてきた。今夏にはWBC、WBOの王座統一戦が予定され、この結果次第では世界のバンタム級戦線が大きく動きそうだ。