「剛」の選手は井上に勝てない?
ランキング1位の「最強挑戦者」をも軽くひねりつぶし、改めてその実力を世界に知らしめた。気になる井上の今後の展開だが、標的としている2本のベルトが今夏に統一されることになりそうだ。
WBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)とWBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)が、8月14日に王座統一戦を行うことが決定。当初、カシメロはWBAバンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と対戦する予定だったが、同胞であるドネアとの王座統一戦が6月20日に電撃決定した。
海外では、ドネアVSカシメロ戦の勝者がリゴンドーと対戦する可能性があると報じる専門メディアもあるが、現時点で正式なアナウンスはなく不透明な状況だ。その一方で、井上は王座統一戦の勝者との対戦を望んでおり、20日に更新したツイッターに「ドネアvsカシメロの勝者と4団体統一戦を希望希望希望!!!」と投稿し、前のめりな姿勢を見せている。
井上の今後の対戦候補となるのは、ドネア、カシメロ、リゴンドーの3選手となるが、金平会長はバンタム級で戦う限り、「剛」の選手は井上に勝てないとの見解を示した。
「攻撃主体の『剛』の選手は、井上選手の当てカンやカウンターに捕らえられてしまう。井上選手はボクシングがうまく、引き出しが多い。相手が打ってくるのを待ってますから。ドネアが打ってくるのも待っているだろうし、カシメロに関してはもっと攻撃が荒いですから。ドネアはだいぶ巻き返してきてはいますが、一度対戦していますし、井上選手は2度同じパンチを食わないと思います」