「描いてもらうからには対価が伴うべき」 今や月間取引3億円...Skeb創設者が語るクリエイター地位向上への挑戦

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子会社化で「Skeb」はどう変わる?

   運営会社である「スケブ」が実業之日本社になったことは、クリエイターたちにどう影響するのだろうか。喜田さんによれば、子会社化してもなお、運営や企画については喜田さんの裁量に任されているという。そのため大きな方針に変更はない。むしろ、クリエイターにとっても利益があるのだという。

「今までは私が急病などで動けなくなった場合、サービスが停止する可能性がありました。月間数億が宙ぶらりんになりうる状況は、クリエイターにとって安心できる状況ではありません。しかし今は老舗の出版社の子会社となることで、そこが保証されました」

   これまで「スケブ」の社員を雇ってこなかったのは、万が一サービスが続けられなくなってしまった際に、従業員の人生を支えられないと考えたためだとしている。しかし子会社化した現在は、親会社に社員を託すこともできると考え採用活動を開始した。

    求めるのは「1人でウェブサービスを作れる人」。少数精鋭であるため、サブカルチャーへの造詣が深くありながら開発も運用も行える「フルスタックエンジニア」を求めている。また職権濫用などを防ぐため「クリエイターの熱狂的なファンでないこと」も必須条件としている。

   既に喜田さんのドワンゴ時代の同期が入社しており、新たなサービスの展開も急ピッチで進められている。喜田さんは今後も多様なクリエイターの課題に挑んでいくと意気込んでいる。

「優秀なエンジニアも入ったので、6月末にはSkebで音楽や動画をリクエストできるサービスを実装予定です。クリエイター側の主なターゲットは、ライブ活動ができなくなってしまったアーティストや動画配信者、VRを用いたSNSを楽しんでいる人々です。
音楽や動画機能は、有料の質問箱のようなものとして活用されることを想定しています。クリエイターへの質問を、動画や音声で返事してもらうことができる。
リアルイベントでの収益がなくなった人々、収益を得る手段が少なかったVR SNSで活躍する人々の収益手段になると思います」
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