宝塚歌劇の「影響はあると思います」 企画出版社も驚いた!南北朝武将総選挙「楠木正行」なぜ1位

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正行・正儀兄弟が1・2位

   近年、歴史書のジャンルでは南北朝時代に焦点を当てた書籍の発売が相次ぎ、この時代の注目度が上昇していた。21年2月から5月にかけて戎光祥出版では「南北朝武将列伝」を南朝編・北朝編に分けて刊行、これにちなんで21年1月と6月にネット投票で「南北朝武将総選挙」を実施した。

   1回目の結果は1位:北畠顕家(57票)、2位:楠木正成(51票)、3位:佐々木道誉(48票)だった。ところが、2回目の結果で楠木正行が223票で1位、楠木正儀が66票で2位、3位の足利尊氏が52票と、珠城さんが演じている楠木正行が大躍進を遂げた上、得票総数も第1回から大幅に増えた。2位の楠木正儀も月城さんが好演し「桜嵐記」に登場する人物だ。

   この結果には企画した戎光祥出版の編集長の丸山裕之さんも驚いており、「桜嵐記の影響はあると思います」と14日のJ-CASTニュースの取材に答えた。

「第2回の武将総選挙をツイッターで告知した時、宝塚ファンの方がツイートを多く拡散してくれましたし、得票数も第1回に比べて圧倒的に増えたので、楠木正行が1位になるというのは本当に予想外でした」(丸山さん)

   同社が2017年に刊行した「楠木正成・正行」(生駒孝臣さん著)も5月頃から売れ行きが好調だ。またミネルヴァ書房からも5月、生駒さんの著作として正行と正儀の兄弟に迫った「楠木正行・正儀:この楠は正成が子なり、正行が弟なり」が刊行されている。南北朝ブームと「桜嵐記」の相乗効果で、史実の楠木兄弟ら武将たちも現代から再度視線を集めているようである。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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