スモーク退団で大ピンチの巨人 一塁の穴は誰が...「緊急補強」の可能性浮上

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   プロ野球の巨人は2021年6月17日、ジャスティン・スモーク内野手(34)が米国に帰国することになったと発表した。このまま退団する見通しで、球団は今後、ウエイバーの公示を進めていく予定だという。

   スモークはメジャー通算196本塁打を記録し、今季は34試合に出場し打率.272、7本塁打、14打点をマーク。打線の主軸を担う大砲として今季加入したばかりだったが、6月中旬で離脱することになった。18日から首位阪神との3連戦を控えるなかで、チームにとって大きな痛手となりそうだ。

コロナ禍で家族のビザ発給困難に

   スポーツ各紙によると、スモークは米国で暮らす家族との生活を求め日本を離れることを決意したという。スモークの家族は新型コロナウイルスの影響でビザ発給が困難にあり、来日出来ずにいた。スモークは家族と日本での暮らしを望んでいたが、それが叶わず自ら球団に退団を申し入れたという。

   巨人はこの日午後、公式サイトでスモークのコメントを発表。スモークは現在の心境を次のように吐露し、ファンに対して謝罪の念を表した。

「新型コロナウイルスの影響で家族が来日できない状況は私にとってつらく、米国に帰国して家族と過ごすという決断をしました。精一杯プレーしているチームメート、ファンの方々には申し訳ない気持ちです。監督をはじめチームには親身に接して頂き、感謝しています」

   巨人は今季獲得した2人の外国人選手がチームを離脱した。メジャー通算96本塁打で長距離砲として期待されたエリック・テームズ(34)はデビュー戦となった4月27日のヤクルト戦で右アキレス腱を断裂し、手術を受けるため米国に帰国。今季の復帰は絶望的とみられている。テームズに続くスモークの離脱がチームに与える影響は計り知れない。

原監督は積極的にトレードで戦力補強

   6月半ばにして2人目の外国人助っ人を失い、このままの状態で残りシーズンを乗り切るのか。それともトレードによる緊急補強に乗り出すのか。原辰徳監督(62)は監督就任してから積極的に交換トレードを成立させていることから、リーグ3連覇を目指す上で戦力補強に動く可能性もある。

   18日から阪神との3連戦を控えるが、当面スモークの抜けた1塁の守備には、中島宏之(38)が入るとみられ、状況によってウィーラー(34)も1塁の守備につくケースが出てくるだろう。

   現状、ウィーラーの定位置はレフトだが、丸佳浩(32)と梶谷隆幸(32)の1軍復帰によって状況が変わってきそうだ。不調により2軍に降格した丸は、18日の阪神戦から1軍に昇格する予定で、左太もも裏の違和感で戦線を離脱している梶谷は来週にも1軍復帰が見込まれる。外野を丸、梶谷、松原で固めた場合、ウィーラーが1塁に入るとみられる。

   チームはセ・パ交流戦で7勝8敗3分と負け越し、リーグでは首位阪神とのゲーム差が「7」に広がった。リーグ3連覇に向けてこれ以上、阪神に離されるわけにはいかない。打線のテコ入れは急務とみられ、その手段のひとつとしてトレードでの戦力補強の可能性も。早くも正念場を迎えた原巨人。今後の展開に注目が集まる。

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