ゴミも散乱、悪質「焚き逃げ」に怒り 市の注意看板も効果なく...見かねた市民が清掃活動

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悪質な焚火行為に頭を抱える飯能市

   飯能市の担当者によれば、焚火跡が発見されるのは今年で4件目だという。「これまでにはこのようなことはなかった」と、困惑している。

   最初に焚火跡が確認されたのは21年1月11日早朝、冷え込んだ日の朝のことだった。地主の希望もあり、警察と相談し14日、焚火を禁じる看板を設置した。山火事などの大災害が起こる可能性があるためだとしている。しかしその効果は薄かった。

「『焚火絶対ダメ!!』という看板を設置しました。しかしそれをわざわざ外されて、柵の向こうに廃棄されてしまいました。かなり悪質です」

   市は1月29日に看板を再設置した。その後も、焚火が行われるたびに看板は投げ捨てられてしまっているのだという。

   3月には2回、焚火跡が確認されている。栃木県足利市で2月から3月にかけて、たばこの吸い殻が発火元とみられる大規模な山火事があったこともあり、飯能市は対策を強化し、焚火が行われる夜間の入山を禁じた。

   それでも6月13日、また焚火跡が発見されたのだった。

「残念なことが起こる一方で、危険な焚火をなくしていかなければいけないという思いで掃除を行ってくださる方もいらっしゃります。本当にご協力ありがとうございます」

   そして市の担当者は、「焚火は危ないので絶対にしないでください」と天覧山の山頂を利用する人々に強く訴えている。

   万が一、焚火を行っている現場に立ち会った際には110番で通報することを推奨している。また焚火跡を発見した際には市と警察でも対応を行うので、どちらかに連絡をしてほしいとのことだ。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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