なぜ?高田馬場の閉鎖バリケードに「恋愛祈願の南京錠」 新宿区は困惑「器物損壊罪にあたる可能性も」

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   東京都新宿区は、新型コロナウイルス感染症対策として高田馬場駅の駅前広場を封鎖している。

   2021年6月15日ごろから、封鎖するフェンスに錠がかけられ始めた。中には、恋愛成就を祈るような書き込みがされた南京錠もある。

   J-CASTニュースの取材に対し、新宿区の担当者は違法行為に当たる可能性があるとして、「適切な行動」を行うよう呼び掛けた。

  • 高田馬場の閉鎖バリケードに「恋愛祈願の南京錠」
    高田馬場の閉鎖バリケードに「恋愛祈願の南京錠」
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「恋の緊急事態」、「愛」、「ラブ」・・・意味深な書き込みの数々

   新型コロナ対策として、駅前広場は5月19日から閉鎖されている。近隣には早稲田大学や学習院大学などがあり、多くの学生が行き交う。以前は若者が集って路上飲みをする様子も頻繁に目撃されていた。

   この広場を封鎖する金網のフェンスに、何者かによって錠がかけられた。錠には「恋の緊急事態」、「愛」、「ラブ」といった恋愛成就を祈るようなものや、ロシアで十月革命が起こった日として知られる「1917/11/7」といった書き込みがされている。

   6月15日にこの光景がツイッター上に投稿されると、たちまち大きな注目を集めた。発端となったツイートは翌16日17時現在までに2万回以上リツイートされ、「恋の緊急事態は草」と面白がる声から、「回収の時に苦労しそう」と心配する声まで多様な感想が寄せられている。そのほか、広場の封鎖に対する抗議活動の一環ではないか、とする書き込みもあった。

   近隣大学に通う学生は、この光景について「撤去する方々からしたら迷惑でしかないのは分かっている」としながらもこう話す。

「こういうアングラな表現が行われるのは高田馬場らしいなと思います。最初に見たときはバンクシーに近い雰囲気も感じました。
話題になっていたツイートの反応は賛否両論あるようですが、単なる悪ふざけにしては深読みの余地がありすぎて面白いです」

   しかし、新宿区の担当者たちは頭を抱えている。

道路交通法違反や器物破損の可能性も・・・

   J-CASTニュースの取材に対し、新宿区土木管理課の担当者は、取材を通してはじめてこの事態を知ったとして、「驚くと同時に困惑している」という。そして、錠をかけるなどの迷惑行為を行わないよう掲示などで呼び掛けていくとしている。

「区の設置しているフェンスに錠をかけることは、違法行為となりえます。道路上に私物を放置しているとして道路交通法に抵触するかもしれません。また錠が外れなければ、公共物の器物損壊罪にあたる可能性があります。
駅前広場は、新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖させていただいております。趣旨を理解し、適切に行動するようお願い申し上げます」

   危機管理課の担当者によれば、フェンスは路上飲みを防止する目的で設置しているという。設置期間は飲食店に対する時短要請が解除されるまでを予定している。錠をかけた人は、時短要請が解除されるまでに外した方がいいだろう。

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