2021年6月、またしても、愚かとも言える悲劇が繰り返されてしまった。「バイトテロ」が相次いで明らかになったのだ。
いつまでたっても繰り返される愚行
まず、5日にネット上で騒動になったのは、ファミリーマートの店員らが店のバックヤードに設置されたモニターで、レジに並ぶ女性客の胸をのぞくような様子を映した動画。動画はスマホアプリの「TioTok」に投稿されており、撮影者も含め、現場には3人がいたことが分かるものだった。この動画についてはネット流出後の6月5日、視聴者のさまざまな相談に乗るYouTuber・コレコレさんが自らのチャンネルで取り上げ、さらに認知度が上がる結果となった。
また、8日には、やはりコレコレさんがネット上で話題になっているとして、ドミノ・ピザの店員が店の厨房でシェイクをヘラですくってなめる様子の動画を自らのチャンネルで特集。動画はインスタグラム上で公開されていたものだったが、コレコレさんが取り上げたためか、特集の最中に当該アカウントは非公開の設定となった。だが時すでに遅し。動画はネット上で大注目され、やはり、バイトテロとして世の中に知れ渡ってしまったのだ。
そして、13日には「カレーハウスCoCo壱番屋」の店員が休憩室でカツカレーに陰毛らしきものを「スパイス」と称して投入する様子を映したインスタグラムのストーリーズの動画が、鍵付きアカウントであるにもかかわらずツイッター上に流出。瞬く間に拡散され、こちらもやはり、大注目を浴びる結果となってしまったのだ。
これらの行為は、いずれも大手企業のチェーン店で行われていた。飲食店やコンビニなどの店員が不適切行為を撮影し、その写真や動画をSNSで公開・拡散させることで、当該企業の社会的信用を著しく失墜させる――この手の行為は「バイトテロ」と呼ばれて久しい。だが、こうした行為は有名になってからすでに長い時間がたっているにもかかわらず、それでも、散発的に発生し続けている。
そこで、J-CASTニュース編集部は、これら、いつまでたってもなくならないバイトテロの最新事情について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏に話を聞いた。