「こばやし」繋がりで小林亜星さん起用して46年 牛たん弁当会社が感謝「ご冥福をお祈りいたします」

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   2021年5月30日に心不全のため亡くなった作曲家の小林亜星さん(享年88)。大手企業のCMソングを数多く手がけたことで知られるが、残した功績は大手だけにとどまらない。

   JR仙台駅の名物駅弁「牛たん弁当」を販売する「こばやし」(宮城県仙台市)もその1つだ。同社は1975年に亜星さんをイメージキャラクターに起用。CMソングの作曲に加え、弁当のパッケージにも亜星さんのイラストが描かれるなど、企業イメージに大きな影響を与えてきた。

  • こばやしの弁当や箸に描かれた小林亜星さんのイラスト
    こばやしの弁当や箸に描かれた小林亜星さんのイラスト
  • こばやしの弁当や箸に描かれた小林亜星さんのイラスト

「寺内貫太郎」ブレイク直後に起用

「集まったらこばやしの~おべんとぉ~」

   取材の電話をかけると、保留中に軽快なメロディーが流れてきた。亜星さんが作曲した、こばやしのCMソングだ。仙台市に本社を置くこばやしは、弁当販売や料理の仕出しを手がける企業。仙台駅の名物駅弁として知られ、付属のひもを引いて加熱する「牛たん弁当」も同社が販売するものだ。

   「この木なんの木~」のフレーズで知られる日立製作所や、「あなたと、コンビに~」で知られるファミリーマートなど、有名企業のCMソングを数多く作曲した亜星さん。そんな亜星さんが、こばやしのイメージキャラクターに起用されたのは1975年のことだった。こばやし製造部の担当者は6月15日、J-CASTニュースの取材に対し、亜星さんを起用した理由を次のように語る。

「当時は駅弁の製造・販売を中心に行っていましたが、社名が『こばやし』ではイマイチ、インパクトが弱かった。そんなとき、テレビなどで数多く露出されていたのが、小林亜星さんでした。『小林...小林...あ、うちもこばやしだ!』となり、イメージキャラクターとしての起用を決定しました」

   亜星さんは前年の74年にテレビドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)で俳優デビュー。その名がお茶の間に知れわたっていた。亜星さんはイメージキャラクター就任に合わせ、作曲家として先のCMソングを制作。CMは地元メディアを通じて放送され、ポップで覚えやすいメロディーが宮城県民に親しまれた。

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