プロ野球の広島は2021年6月14日、マツダスタジアムで西武と対戦し2-3で敗れた。
広島は同点の6回、1死満塁でセンター羽月隆太郎(21)の落球(記録上は犠飛)で追加点を献上。この1点が決勝点となった。打線は西武投手陣の前に2安打と振るわず、得点は4回の2点のみ。拙守、貧打を露呈しチームはこれで2つの引き分けを挟んで8連敗。借金は「13」に膨らんだ。
落球が決勝点に直結し敗退
痛すぎる落球だった。2-2の同点で迎えた6回、広島2番手コルニエル(25)が先頭・山川穂高(29)の振り逃げをきっかけに1死満塁のピンチを招いた。打席には代打・中村剛也(37)。コルニエルは中村をセンターフライに打ち取ったものの、この平凡なフライをセンター羽月が落球。3塁走者がホームに生還し貴重な勝ち越し点となり、結局この1点が決勝点となった。
1点ビハインドの7回にも守備が乱れた。1死走者なしの場面で森友哉(25)が放った打球はショートとレフトの間に上がった。レフトの西川龍馬(26)が勢い良く突っ込み、ショート小園海斗(21)は半身の姿勢でボールを追った。ここで連係ミスが生じ、西川、小園いずれも捕球することが出来ず、結果2塁打を許してしまった。
打線は西武投手陣の前に沈黙した。1点ビハインドの4回には林晃汰(20)の2点タイムリーで逆転したが、ブルペンデーとなった西武の小刻みな継投に以降は無安打に抑えられゼロ行進が続いた。
打率3割超えの小園バントも得点つながらず...
8回は無死1塁のチャンスを生かせなかった。先頭の羽月が四球を選び出塁し、打席には打率.345の3番・小園。この場面でベンチが選択したのは小園のバントだった。小園はきっちりとバントを決め走者を2塁に進めるも、続く4番・鈴木誠也(26)、5番・坂倉将吾(23)が凡退し無得点。打率3割超えの小園にバントをさせた執念の采配は実らず、ツイッターでは鯉党から佐々岡采配へ不満の声が上がった。
セ・パ交流戦では2勝しか挙げられず勝率1割台で最下位。一向に流れを取り戻すことができず2つの引き分けを挟んで泥沼の8連敗と、リーグでも最下位に沈んでいる。借金は「13」まで膨らみ、ツイッターでは指揮官の「責任」を問う声も見え始めた。佐々岡カープが早くも正念場を迎えている。