2021年6月13日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)をめぐり、出席した菅義偉首相が各国の首脳に「無視」されたという誤った情報がSNS上で広まっている。
発端とみられるツイートには、共同通信社の記事が情報源として添えられていたが、同社は取材に「改変された写真キャプションがネット上で拡散された」と被害を訴える。
「共同通信の悪意に満ちたキャプション」
発端は、あるツイッターユーザーの6月11日の投稿とみられる。「わざわざ恥をかきに行くんだ」との書き込みとともに、共同通信の記事のキャプチャーを添付している。
記事の写真には、G7サミットで記念撮影にのぞむミシェルEU大統領、バイデン米大統領、菅首相、英国のジョンソン首相、イタリアのドラギ首相が写っている。菅首相のみカメラに向かって手を振っている。
写真のキャプションには「(C)KYODONEWS G7サミットで、各国首脳に無視される菅首相」と書かれていた。
投稿は広く拡散し、「ダサすぎる」「情け無い」といった菅首相への酷評や「共同通信の悪意に満ちたキャプション」と記事を配信した共同通信を批判する声が相次いだ。