作曲家の小林亜星さんが2021年5月30日に心不全で死去したと、6月14日に各メディアが報じた。88歳だった。葬儀は近親者で行ったという。訃報を受け、ネット上では、小林さん本人が出演したCMを思い出すユーザーが続出している。
「なぜか真っ先にパッとサイデリアが浮かぶ」
小林さんは生前、作曲家として多数のCM曲を作曲。1973年には多くの人が知る「日立の樹」を発表するなど古くから活躍してきたが、その小林さんが1984年に発表したのが、リフォームで知られる旧新興産業(2003年に破産)のCM曲「パッ!とさいでりあ」だ。
同CMには小林さん本人が出演したバージョンが複数あり、CMの曲中では同社のリフォームサービス名の「さいでりあ」が連呼される歌詞が流れる中、小林さんが軽快に「さいでりあ」の魅力を説明するというフォーマットで有名となった。小林さんの手がけた有名CM曲を集めたCDにも収録されるなど、多くの視聴者に受け入れられたのだった。
小林さんの訃報を受け、ツイッター上を見てみると、上記のものに始まり、「小林亜星というと、なぜか真っ先にパッとサイデリアが浮かぶ。他にもあるのに」といった、他にも多数ある名曲を差し置いて同曲が頭に浮かんだとする声が続々。他にも、「先日の伊藤アキラさんに続いて、小林亜星さんまで」と、同曲の作詞を担当し、5月15日に亡くなった伊藤アキラさんを偲ぶ声も多数上がっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)