「もう限界でしょう」巨人OBも終戦ムード 菅野KOに采配空回り...首位との差は広がるばかり

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   プロ野球の巨人は2021年6月13日、ZOZOマリンスタジアムでロッテと対戦し4-5で敗れた。

   巨人はエース菅野智之(31)が先発し、初回にタイムリーと犠牲フライで2点を失った。3回には先頭・荻野貴司(35)にソロ本塁打を許すなど2失点。3回途中4失点で降板した。打線は5点ビハインドの7回に4点を返すも反撃はここまで。これで首位阪神とのゲーム差が「7」に広がり、ヤクルトに同率で2位に並ばれた。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

「マーティン・シフト」が裏目に...

   初回、先発・菅野の制球が安定しなかった。1死後、マーティン(33)を四球で歩かせ自身の暴投で2塁への進塁を許した。続く中村奨吾(29)にも四球を与え、1死1、2塁の場面で角中勝也(34)にタイムリーを打たれ、レアード(33)の犠牲フライで計2点を失った。この回だけで27球を要し、苦しい立ち上がりだった。

   菅野は2回を三者凡退で抑えたものの3回、先頭打者の荻野にレフトスタンドに運ばれると、続くマーティンに3塁側へのセーフティーバントを決められた。内野手が一塁よりに守る「マーティン・シフト」が裏目に出た。2死2、3塁から再びレアードの犠牲フライで1点を失い、ここで菅野はマウンドを降りた。

   打線はロッテ先発左腕・小島和哉(24)の前に6回まで得点出来なかった。前カードのオリックス戦から左腕に苦しめられていた巨人は5点ビハインドの7回、小島の乱調から反撃のきっかけをつかみ、この回一挙4得点。1点差まで迫ったが、あと一歩のところで追加点はならなかった。

堀内氏「もう限界でしょうね」

   逆転ムードが一気に高まった7回の攻撃場面で、原辰徳監督(62)の采配に首をかしげるG党も。1死1、2塁の場面で左の松原に代え両打の若林を起用。左腕・小島に対して右打席に入った若林は三振に倒れチャンスを広げることができず。「左腕対策」として得点圏打率1割台の若林を起用した采配にツイッターでは「なぜ?」の声が上がった。

   また、この回の岡本和真(24)の走塁も悔やまれるプレーとなった。1点差まで追い上げた2死1、2塁の場面で、中島宏之(38)がライト前にヒットを放った。2塁走者の岡本は果敢にホームを狙ったが、ライト・マーティンの好返球もありタッチアウト。このプレーを巡ってツイッターでは「3塁コーチャーはなぜ回した」「巨人はマーティンの肩を知らなかったの?」との声が上がった。

   この日はエース菅野が試合を作れず、序盤から流れがロッテに傾いた。年俸8億円のエースの3回KO劇に厳しい声を上げるG党がいるなかで、プロ野球関係者は「巨人は菅野に頼り過ぎてきたツケが回ってきた。去年は菅野一人で大きな貯金を作ったが、今季はこれがないので当然、順位は上がらない。今季は厳しい戦いになると思います」と語った。

   元巨人監督の堀内恒夫氏は6月13日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)に出演し、13日午前時点で阪神に6ゲーム差をつけられている状況に「もう限界でしょうね。6ゲーム以上離れると巨人も苦しいと思いますね」と持論を述べた。元監督が懸念するなか、ゲーム差は「7」まで広がった。

姉妹サイト