白いざらざらの正体は?
「アロンアルフアは主成分のモノマー(分子量の小さい化合物)が数千・数万個つな がる化学反応で硬化します。この硬化前のモノマーはごく一部ですが気化します。気化した成分が周辺の水分で固まったものが白く見える原因です」
白く見えるのは、瞬間接着剤が液状の時に揮発(気化)し、空中の水分と反応し固まったものだという。防ぐためには、接着剤をつけすぎず、はみ出さないようにすることが大事だ。適量は10円玉の面積に1滴である。
また接着後に風通しの良いところに置いておくのも効果的だそう。もし白化現象が起こってしまったら、乾いた布やブラシでこすり取るか、専用のはがし液を用いることを推奨している。
さて東亜合成の広報担当者によれば、「アロンアルフア」という商品は知っていても使う頻度が少ない、具体的な用途が浮かばないといった声を寄せられることがあるという。確かに何かを壊してしまったときに応急手段として用いて、その後使わずに固まってしまったということは筆者にも身に覚えがある。
そうした声に応えて、東亞合成の「アロンアルフア」公式サイトでは、使用方法や具体的な用途事例を丁寧に紹介しているという。ちなみに同サイトによれば、長期保管する際には冷蔵庫での保管がおすすめだそうだ。
広報担当者は、同サイトの見どころをこう語った。
「アロンアルフアは今年発売50周年を迎える商品となり、多くのお客様に支えられてきた商品です。 SNSなどで、これまでの歴史やアロンアルフアの"小ネタ"を紹介するとお客様からの反応がよいこともあり、ブランド理解を深めて、アロンアルフアをより身近に感じてもらえるように工夫しています」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)