「自分が乳幼児を育てていた頃には...」
J-CASTニュースが6月9日、写真を投稿したせわたさんに取材すると、この自動販売機は静岡県浜松市にある商業施設で見かけたものだという。
自身も子育て経験がある、せわたさん。子育て期には、商業施設などへの外出時にキューブ状の粉ミルク、哺乳瓶、お湯を入れた水筒を持参。大荷物になるため、ミルクを持っていかなくても済むよう、短時間で外出を済ませることもあったという。「自分が乳幼児を育てていた頃には無かった液体ミルクが、様々な人の努力によって一般化しているのを目の当たりにして、『良い時代になったな』と感じました」。
投稿は、子育て中や子育て経験のあるツイッターユーザーの間で注目を集め、「これは本当にすばらしい!」「もう何も持たずに気軽に外出できるんだね!」「こういうのはどんどん増えて欲しいですね」などと反響が広がった。
J-CASTニュースが6月9日、明治の広報担当者に取材すると、自動販売機での展開は同社が「らくらくミルク」の販売をはじめた19年に開始したという。設置数は「数十台」ほど。使い方については「特別な材料を使って調温をする必要はなく、人肌で缶を温めるなどしてから、容器に移して使っていただける仕様です」とした。
今後の展開については「自動販売機での販売を通して、日常でも非常時でも役立つ『フェーズフリー』な商品として、特に、防災の観点で社会に貢献できればと考えております」としている。
自動販売機での液体ミルクの販売は、「アイクレオ」を展開する江崎グリコも19年に北海道の「道の駅」ではじめている。
(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)