タレントの壇蜜さんは2021年6月8日、東京五輪の聖火ランナーとして故郷である秋田県横手市を駆け抜けた。
しかし、メディアなどで伝えられたその様子を見た人々の間では、壇蜜さんを心配する声が広がっている。白を基調とした聖火ランナーユニフォームからは、細い手足がのぞいており、「痩せすぎではないか」といった声が相次いだのだ。
これについて壇蜜さんは9日、自身がパートナーを務める文化放送のラジオ「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で言及した。
「ユニフォームが大きすぎた」
SNS上を中心に「壇蜜痩せた」といった声が広がっていることについて、壇蜜さんはラジオで「ちょっと待ってほしい」と弁解する。
「ユニフォームが大きすぎたの、二人羽織できるくらいのサイズの。レディースサイズのMかと思ったら、人間のMだったの!なんかSでよかったみたい・・・」
聖火ランナーのユニフォームは、だぼっとした半そで・半ズボンだった。男女共用サイズだったため、想定より大きかったのだという。女性にとっては大きめのもので、そのせいで手足が細く見えたのではないか、としたのだ。
また祖母の死をきっかけに、体重も少し落ちていたともこぼした。
「今年の初めにおばあちゃんのこととかあって、眩暈とか結構ひどくてちょっと(体重が)減ったんですね。それで薬を飲みながらやっていると戻んなくなりがち」
壇蜜さんは秋田県横手市で生まれ、東京で育った。生まれ故郷である横手市には、共働きの両親に代わって世話を焼いてくれた祖母が暮らしていたのだという。
組織委に提出した聖火ランナーの志望動機には、「いつも私を待っていてくれる祖母のいる秋田県は私の大事な場所」と綴っている。しかし壇蜜さんの祖母は2020年、五輪を迎える前に亡くなってしまった。
インタビューで語った祖母への思い
壇蜜さんは21年6月8日昼ごろ、秋田県横手市の最終ランナーを担当し、横手市体育館向駐車場入口付近を走った。東京五輪公式サイトに掲載されたインタビュー動画でも、祖母への思いを口にしている。
「去年、一番楽しみにしていた祖母が亡くなったので、おばあちゃんに見ていてほしいという気持ち、叶わなかったけどしっかり走ろうと思っていました。横手の方に選ばれたことは嬉しかったので、横手にゆかりのあるものとして走ろうと意思をしっかり固めて、前に進むことができました」
リレー終了後のスピーチする際には、祖母の亡くなった病院が目の前にあり、「走れたよ」と心の中で語りかけたとのことだ。このことについて話す壇蜜さんは笑顔で、ようやく祖母の思いを遂げたことへの達成感のようなものがにじみ出ていた、とも言えそうな表情だった。
また先述した翌9日のラジオで、壇蜜さんは元気だと主張している。
「全然元気だし、トーチもずっと持ってたし。市長の長い話の間もずっとトーチ掲げてましたよ」
スタジオの大竹まことさんや砂山圭大郎さんも太鼓判を押し、いきなり激やせしたわけではないとする。そして壇蜜さんは、大きすぎたユニフォームについて「なんでそんなブカブカなの~」と漏らした。