自転車を製造、販売する丸石サイクル(埼玉県吉川市)は2021年6月7日、乗用車を運転していた従業員が危険行為におよんだとして、「多くの皆様に恐怖と危険を与えてしまった事を深く反省し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
危険運転をとらえたドライブレコーダーの映像がツイッターで拡散し、同社に批判が集まっていた。
「いち早く打開したい気持ちになって...」
映像では、対向車線を走る丸石サイクルの社用車が映っていた。赤信号にもかかわらず横断歩道を直進し、自転車で横断する学生の列とぶつかりそうになる様が確認できる。
あわや衝突事故の衝撃シーンに、投稿者は「突進してきたから轢くのかと思った」と緊迫感を伝えている。映像は広く拡散し、「これは悪質」「どうすればこんな運転できるんだ」と非難が集中した。
丸石サイクルは7日、自社サイトで事実関係を認め、「弊社従業員による危険な運転で多くの皆様に恐怖と危険を与えてしまった事を深く反省し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
運転していた従業員は懲戒処分とし、管轄の警察署にも出頭したという。
「交通法規の遵守は当然のことながら、交通違反、危険運転は許さないという基本方針のもと、思いやりのある運転を心掛け、同じような行為を起こさない様にいたす所存でございます」と再発防止を誓っている。
同社は7日、J-CASTニュースの取材に、危険運転をした理由を「赤信号中に交差点内にとどまる形になってしまったので、いち早く打開したい気持ちになって直進してしまったようです」と説明している。
なお、「クラクションを鳴らしながら直進していた」「危険運転の常習犯」との旨の書き込みも寄せられているというが、事実ではないとした。