沖縄戦の悲惨さ伝える「ひめゆり資料館」が窮状 寄付呼びかけに1750万円、激励に職員「頑張らなければ」

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「昨年に引き続き小規模で慰霊祭を開催いたします」

   ひめゆり平和祈念資料館は若い人にも伝わりやすい展示を目指して20年7月にリニューアルオープンする予定だったが、コロナによる関係業者の影響で今年の4月12日に延期。新しい体制で始めた矢先の5月に緊急事態宣言が発令された。同館も土日の休業要請の対象だ。しかし「休業補償が出ないですし、また密になるほどの来館者もいません...」と前出の職員は話す。

   この時期は例年、沖縄戦の終結日とされる6月23日の「慰霊の日」に向けた平和学習の団体利用も多い。しかし、県内の多くの小中高校では20年に引き続き21年も、6月7日以降20日まで休校措置が取られているため、無料で入れる県内学生の来館もない。

   今年の慰霊の日はどのように迎えるのか...職員は「昨年に引き続き小規模で慰霊祭を開催いたします。例年は遺族など350~400人が参加していますが、昨年は職員・同窓生のみで20人程度、今年も同様にする予定で遺族の方や県内の方には時間や日付をずらして来ていただきたいです」と残念そうに話した。

   投稿には、寄付だけでなく多くの声が寄せられた。職員は「ありがたいことに寄付だけでなく、『存続をして頑張ってください』などの励ましの声などもいただいています。当館としても頑張っていかなければ、という思いです」と感謝を伝えた。

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