俳優の谷原章介さん(48)が2021年6月7日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)で、東京都が採用したキャッチコピー「8時だヨ!全員かえろう」に否定的なコメントをしたことが、視聴者の間で共感を呼んでいる。
「なんでこんなのを使ってるんだろう」
番組では新型コロナウイルスに対する東京都の対策についての特集を放送。この中では、東京都が人の流れを抑制すべく「8時だヨ!全員かえろう」とのキャッチコピーを採用したことなどが取り上げられたが、これに対して谷原さんは「僕らドリフ世代に響くキャッチコピーを使われても、若者には届かないだろうし...」と疑問を提示した。
さらに、「志村さんが(コロナで)亡くなってるのに、何でキャッチコピーこんなのを使ってるんだろうって。何か頷けない。首肯できないところがありますね」。この意見に対し、ネット上では「谷原さんの反応は当然」といった賛同の声が噴出した。
確かに、「8時だよ!」とのフレーズに続くのは「全員集合」であり、容易にドリフの往年の番組「8時だョ!全員集合」を連想するのは当然の流れ。となれば、そこに出演しており、2020年3月29日に新型コロナで死去した志村けんさんという存在がある以上、違和感を覚えるのは自然なことと言えるだろう。
志村さんが亡くなった直後にも...
なお、東京都の小池百合子知事(68)だが、志村さんが亡くなった直後にも、「ドリフ」のメンバーたる志村さんに絡めて新型コロナについて発言していた。
志村さんが亡くなったことが報じられた20年3月30日、小池知事は都庁内で記者団の囲み取材に応じたが、その際に、志村さんの名前を出しつつ新型コロナに言及していたのだ。
記者から志村さんが亡くなったことについての質問を受けた小池知事は、「謹んでお悔やみを申し上げたいと存じます」としつつ、
「最後に、悲しみとコロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、その最後の功績も大変大きいものがあると思っております」
と回答しており、志村さんの存在の大きさを意識した発言が小池知事の口から飛び出していたのだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)