まるでセグウェイ!すいすい動く「ねこ車」に業界熱視線 下町ベンチャーが開発、みかん農家でのバイト経験から考案

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コロナ禍の苦労とSNSの可能性

   寺嶋さんは今後、商品を取り扱う代理店を増やしていきたいと意気込んでいる。各地域の地形や産業を理解しているのは代理店であるとして、代理店から地域にあったE-Cat Kitの在り方を発信していって欲しいという。

   しかし昨今は、新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で商品を紹介できる機会が減っている。

「以前は一回の展示会(イベント)につき約100件の商談に繋がることもありました。しかし現在は新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で、商品を紹介できる機会が減少しています。
動画などで紹介することにも力を入れていますが、ハードウェアはやはり直接体験してもらわないと魅力が十分に伝わらないかもしれません」

   そんな中、SNS上で予想外の注目が集まった。発端となったE-Cat Kit を紹介するツイッター上の投稿は6月3日現在までに、1万リツイート、2万いいねを超える反響があった。

「取材や問い合わせが増え、反響に驚いております。投稿者は社員でも知り合いでもなかったのですが、拡散していただきありがとうございました」

   そして最後に、こう語った。

「E-Cat Kitは、高専時代のアルバイトで苦労したみかん産業に貢献できると思っております。普段みかん農家で一輪車の運搬に苦労されている方にぜひ使っていただきたいと考えております。
また私たちが提供するE-Cat Kitを含めた全ての製品は『不整地産業で使えるガチなレゴ』をコンセプトに作っています。完成された製品ではなく、自由な発想で取り付けたりカスタムしたりもできます。ぜひよりよい不整地での産業活動に向けてご自身で必要に応じてカスタムして使って欲しいです」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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