尾身氏は「解任覚悟」との見方も
一般紙の政治部記者は「今まで尾身会長も我慢してきたが、さすがに今の状況で五輪を強行することを見過ごせなかったんでしょう」と見る。
「政府にとっては耳の痛い話だが、分科会の会長として解任を覚悟して発言したのだと思う。ただ政府はこのまま五輪開催に突き進むでしょうね。今中止を決断したら菅政権は倒れてしまう。
自民党の議員から反対の声が上がらないのも、にらまれるのが怖いから。五輪開催という実績を作ることばかり考えて、国民の安全、安心は二の次ですよ」
9都道府県に発令されている緊急事態宣言が今月20日まで再延期され、五輪開催に反発の声が高まっている。政府は説明責任を果たしているとは思えない。このままでいいのだろうか。
(中町顕吾)