どちらも宝塚の関連スタッフが制作に参加
なお、「100期」(「かげきしょうじょ!!」)「99期」(「レヴュースタァライト」)と主人公たちの期が近接しているのも宝塚の影響ではないだろうか。1914年創設の宝塚歌劇は2014年に100周年を迎えてエンタメ界でも大きく取り上げされ、以後コロナ感染拡大の打撃を受けるまで観客動員もうなぎ上りであった。
また、双方ともに奇遇にも宝塚で公演制作に携わったスタッフが参加しており、舞台「レヴュースタァライト」の演出は1997年から2013年まで宝塚に在籍した演出家の児玉明子氏が一貫して手掛け、「かげきしょうじょ!!」の音楽担当の斉藤恒芳氏も宝塚の公演で楽曲提供の経験がある。
女性だけで構成される「少女歌劇」は他の演劇ジャンルと絡みあいながらも、宝塚歌劇や宝塚音楽学校に代表されるように独特のシステムを持ち、それ自体が一つのカルチャーでもある。
今回は作品全体の一部に触れるにとどめたが、「かげきしょうじょ!!」「レヴュースタァライト」それぞれの作風と演劇文化のかかわりをじっくり考察してみる楽しみ方もあるだろう。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)