宝塚ファンにも刺さる?少女歌劇アニメの世界 観劇歴「研15」ヅカオタ記者が魅力解説

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「かげきしょうじょ!!」と「レヴュースタァライト」を比べてみる

   「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の歴史は2017年にさかのぼる。当初からアニメ・舞台の二本立てで複合的に展開していくプロジェクトとして始動、17年には既に舞台版が初演され、次いで2018年にはテレビアニメが放映、2020年にはアニメ版に新規シーンを加えた「再生産総集編」として劇場版第1作「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」が上映されている。21年6月4日に封切られた劇場版第2作は完全新作劇場版として新エピソードが披露される。

   舞台は100年の歴史を持つ聖翔音楽学園で、メインキャストは学園の俳優育成科に在籍する99期生のうち9人の少女。「九九組」と呼ばれるこの9人のメインキャストの中でもストーリーを左右するのが愛城華恋(演:小山百代さん)と神楽ひかり(演:三森すずこさん)の幼馴染の2人。聖翔音楽学園に、イギリスの名門学校からひかりが転入してきたことで歯車が回り始める。このあたりは、渡辺さらさと奈良田愛の偶然の出会いから物語が始まる「かげきしょうじょ!!」と似通っている。

   しかし「ガラスの仮面」「アラベスク」のような作品かと思えばさにあらず、本作の世界観は複層的で謎が多い。9人の少女は突如「オーディション」という名の戦いに参加し、「レヴュー」における「トップスタァ」の座を巡ってバトルを繰り広げる。

   さらに舞台版やコミカライズ版では他校の生徒まで参戦するというバトルロイヤルが展開され、そこで明かされる少女同士の感情のぶつかり合いが見どころでもある。

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